どうも、シマウタオです。
今回のメンタルヘルス映画は、23もの人格を持つ解離性同一性障害者を描いたサイコスリラー「スプリット」です。
感想では、ラストにも触れているため、ネタバレ注意!でお願いします。
今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。
あらすじ
- 監督
- M・ナイト・シャマラン
- 製作
- M・ナイト・シャマラン
ジェイソン・ブラム - 脚本
- M・ナイト・シャマラン
- キャスト
- ジェームズ・マカボイケビン
アニヤ・テイラー=ジョイケイシー
ベティ・バックリーフレッチャー
ジェシカ・スーラマルシア
ヘイリー・ルー・リチャードソン
「シックス・センス」の鬼才M・ナイト・シャマラン監督が、「X-MEN」シリーズのジェームズ・マカヴォイを主演に迎えて監督、製作、脚本を務めたサイコスリラー。
見知らぬ男に拉致され、密室に閉じ込められた女子高生3人組は、監禁場所で神経質な雰囲気を漂わせた男を目にする。男が部屋から立ち去り、必死に脱出方法を思案している最中、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて声を上げるが、そこに現れたのは、女性の服に身を包み、女性のような口調で話す先ほどの男だった。
男には23もの人格があり、9歳の少年やエレガントな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わっていく。さらに恐るべき24番目の人格が誕生すると、彼女たちは恐怖のどん底に…。
感想
えっ、これが全米3週連続No.1の大ヒットなの?というのが、正直な感想です。
「シックス・センス」も「サイン」も大好きで、十数年ぶりにM・ナイト・シャマラン監督の映画を見ると思ってワクワクしながら見始めたのですが、正直、期待外れでした。
時間の無駄とまでは思いませんが、終始淡々と視聴しました。見せ場や盛り上がりがほとんどありません。「サイコサスペンスホラー」らしいですが、ホラーというほど恐怖を煽るわけでもなく、サスペンスというほどスリリングでもなく、サイコというほど狂気性も感じません。
一言で言えば、監禁が生ぬるすぎる!
女子高生3人を地下室に監禁って、この映画の肝だろ!
何だよ、このVIP待遇の監禁は!
清潔な部屋にちゃんとした食事。暴行や凌辱もなし。
女子高生が逃げ出しても、罰は上着やスカートを取り上げる程度。
なんですか、その生ぬるいお仕置きは。
スケベな体育教師かよ!
監禁している人間が逃げたんだよ!
サイコホラーなら、脚の腱くらい切れよ!
監禁映画の傑作「ホステル」や「ミザリー」のような恐怖がまったくない。
監禁している多重人格者も、23個も人格があるのに、暴力的な人格が一つもない。
女子高生を気遣ってばかりで、まったく危害を加えない。
だから、女子高生からも死への恐怖が感じられない。
淡々と物語だけが進んでいく。
そして、M・ナイト・シャマラン監督の十八番である“どんでん返し“すらない。
もう、何を楽しめばいいのか。
極めつけは、ラストのオチが私にはまったく理解できなかったです。
どうやら、この映画が2000年公開の映画「アンブレイカブル」の続編を示唆するオチだったらしいのですが、見ていない私にはまったく理解できませんでした。
なんで、いきなりブルース・ウィリスが出てくるの?と、頭に大きなクエスチョンマークが付いたまま後味悪くエンディングです。
うーん、たぶんシャマラン監督は、サスペンスやサイコスリラーを描きたかったんではないんだろうと思います。「人間は痛みを経験して進化できる」的なことを描きたかったんだろうと思います。
しかし、その試みは(少なくともこの1作で評価すると)失敗だったんじゃないかなと思います。
ただ一部の人には高評価を得ているので、私にはハマらなかっただけかも知れません。シャマラン監督の映画って、いつも評価が二分しますよね。
しかし、ジェームズ・マカヴォイの多重人格者の演技はとても素晴らしかったです。見事に多様な人格を演じ分けていました。
また、ヒロインのアニャ・テイラー=ジョイは可愛かったです。ヒラメ顔の女性って魅力的ですよね。
この2人の演技だけでも見る価値のある映画だと思います。お時間のある方は、ぜひ一度ご覧になってください。ジェームズ・マカヴォイの演技は素晴らしく、アニャ・テイラー=ジョイは可愛いです。
「アンブレイカブル」「スプリット」と続き、共通の世界観を描いた続編「ミスター・ガラス」も2019年の公開が決定しています。三作合わせて見ると、また評価が変わるかも知れません。
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