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魂を揺さぶる傑作映画「ファイト・クラブ」を見て、 20世紀型消費社会をぶっ壊し、精神を解き放て!

魂を揺さぶる傑作映画「ファイト・クラブ」を見て、 20世紀型消費社会をぶっ壊し、精神を解き放て!映画

どうも、シマウタオウタオです。
今回のメンタルヘルス映画は、90年代を代表する傑作映画「ファイト・クラブ」です。

感想では、ラストにも触れているため、ネタバレ注意!でお願いします。

今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

あらすじ

監督
デビッド・フィンチャー
製作総指揮
アーノン・ミルチャン
製作
アート・リンソン
シーン・チャフィン
ロス・グレイソン・ベル
キャスト
ブラッド・ピット
エドワード・ノートン
ミート・ローフ
デビッド・アンドリュース
ジャレッド・レト

「セブン」のデビッド・フィンチャー監督とブラッド・ピットが再びタッグを組んだ衝撃の問題作。暴力とSEXとテロリズムで現在の消費社会に警鐘を鳴らす。

自動車会社に勤務し、全米を飛び回りながら、リコール調査員をしている平凡な会社員の「僕」。高級コンドミニアムに住み、イケアのデザイン家具、職人手作りの食器、カルバン・クラインやアルマーニの高級ブランド服を買い揃え、物質的には満足した生活を送っていた。しかし、精神は満たされず、不眠症を患い何日も寝ていなかった。

ある日、出張中に自宅で爆発事故が起こり、買い揃えた高価な家具・ブランド服などすべてを失ってしまう。住む場所を失った僕は、機内で知り合った男タイラー・ダーデンに助けを求める。タイラーは僕とは正反対の性格で、自由奔放、危険で魅力的な男だった。

タイラーとともに生活するようになり、世界が変わり始めた僕。物質社会を否定し、酒場の地下に一対一の男が殴り合う「ファイト・クラブ」という秘密集会を作った。たくさんの男たちがスリルを求めて集まるようになるが、やがてそのクラブはテロ集団へと変貌していく…。

感想

文句なしに面白い90年代を代表する傑作映画です。今回は10年ぶりに見ましたが、やはり面白かったです。しかし、一部の方(特に女性)は苦手な人が多いと思います。

以下、ネタバレ注意!

公開当初、女性テレビ司会者のロージー・オドネルさんは、この映画が気に入らず、「セックスとバイオレンスしか中身がない」と自身の番組で批判し、観客に見に行かないよう促しました。さらにこの映画の肝である、ブラピとエドワード・ノートンが同一人物であることを生番組で暴露し、大問題になりました。

また、評論家からは暴力賛美と非難され、公開当初は製作費を回収できず、フォックス重役が何人も解雇される事態になります。

しかし、その作りこまれたストーリー、魅惑的な映像、ブラッド・ピットが演じた危険な男タイラー・ダーデンに人々が魅了され、現在では、社会問題や人間の尊厳を鋭い視点で描いた社会派映画の傑作と称されます。

1999年、ミレニアム直前に製作されたこの映画は、20世紀型の、欺瞞に満ちた権威主義、マスメディアが煽る消費社会、身をすり減らす労働制への反乱であり、警鐘であり、21世紀に生きる我々へ向けられたメッセージなのです。

タイラー・ダーデン

©1999 – 20th Century Fox.

以下、タイラー・ダーデンの台詞です。

  • お前が所有したものに、最後には所有される。
  • なんでもできる自由が手に入るのは、すべてを失ってからだ。
  • 文明生活の基本的な前提を拒否しろ。特に物を持つことの重要性を拒否しろ。
  • ケツに羽根をさしても鶏にはならない。
  • 仕事の中身でお前は決まらない。預金残高とも関係ない。持ってる車も関係ない。財布の中身も関係ない。クソみたいなファッションも関係ない。お前らは、あらゆる付属品がついた世の中のゴミだ。
  • 完璧なんてない。完璧を目指すのはやめろ。それより、進化するんだ。どんな結果になろうとも。
  • 痛みがなく、犠牲もなければ、何も得られない。
  • デュベットが何だか知ってるか? 毛布のことだ。ただの毛布だ。俺やお前のような人間が、なぜ毛布について知ってる? 狩猟採集民の精神で生き抜くために、毛布は絶対に必要なものか? 違う。じゃあ俺たちは何者だ? ……俺たちは消費者だ。ライフスタイルの妄想が生んだ副産物なんだ。
  • ファイト・クラブには最強で最高に賢い男が集まってる。みんな潜在能力を持ってるのに、それを浪費してる。クソッ。全員、ガソリンスタンドの店員やウェイター、ホワイトカラーの奴隷だ。広告は俺たちに車や服を買わせようとする。必要ないクソみたいなものを買うために、いやな仕事を続けている。俺たちは歴史の狭間に生まれた子供だ。目的も居場所もない。大戦もなければ大恐慌もない。俺たちの戦争は精神の戦いだ…大恐慌は俺たちの生活だ。俺たちはテレビ漬けで育って、いつかは億万長者、映画スター、ロックスターになれると信じてきた。だがウソだ。俺たちは、その事実を少しずつ学んでる。最高にムカつくぜ。
  • これはお前の人生だ。そして、1分ごとに死に近づいている。

彼は、物質の所有を拒み、労働を嗤い、自己の肉体を破壊し、精神の解放だけを追求します。

タイラー・ダーデンは言います。
「お前らは歌って踊るだけのこの世のクズだ」

 

この映画を見た翌日、あなたはいつも通りに、会社に行けなくなるかも知れません。気軽に雑誌を眺めたり、ネットショッピングを楽しむことが出来なくなるかも知れません。それくらいにカルト的な魅力のある映画です。

文句なしに面白い傑作映画ですので、ぜひ一度ご覧になってください。英エンパイア誌が選んだ「史上最高の映画キャラクター100人」で第一位に輝いたこともあるタイラー・ダーデンの危険な魅力を存分に堪能してください。

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