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映画「フローズン・タイム」は、幻想的な映像の良作ラブストーリー。

映画「フローズン・タイム」は、幻想的な映像の良作ラブストーリー。映画

どうも、シマウタオウタオです。

今回のメンタルヘルス映画は、不眠症の美大生を描いた「フローズン・タイム」です。

監督は、ヴォーグやハーパース・バザーなど一流ファッション誌で活躍する写真家のショーン・エリス。原題と同じ短編映画をエリスが製作したところ、アカデミー賞にノミネートされた実績から、長編映画化された作品です。

用語説明不眠症とは、睡眠の質や維持に問題が生じて、仕事や学業などの活動に支障を来している状態を指します。具体的には、寝付きが悪い、夜間によく目が覚める、熟眠できない、などがあります。
有病率10%

本作は、R15+(15歳未満は観覧禁止)です。アーティスティックな映像美でいやらしさは感じませんが、女性のヌードシーンが多数登場します。

今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

あらすじ

監督
ショーン・エリス
製作
レネ・バウセガー
ショーン・エリス
脚本
ショーン・エリス
撮影
アンガス・ハドソン
キャスト
ショーン・ビガースタッフ
エミリア・フォックス
ショーン・エバンス
ミシェル・ライアン

一流ファッション誌の写真家として活躍するショーン・エリス監督が、まるでファッション写真が動き出したかのような美しい映像の連続で見せるラブストーリー。主人公の周りの時間をフリーズさせて撮った映像は、リアルでありながら幻想的。

画家志望の美大生・ベンは、恋人と別れたショックで不眠症になってしまう。そのせいで一日8時間も増えてしまったベンは、余った時間を活用するためにスーパーマーケットの深夜バイトを始めることに。

しかし、そこで働くのはイタズラ好きの悪友コンビやブルースリーおたく、時間恐怖症のレジ係・シャロンと、ダメな若者たちばかり。2週間の不眠が続いたベンは、ついに時間の観念を失い、突然、周囲の世界がフリーズしてしまう。

時間の止まった世界を歩き回るベンは、自分だけの美しい静止画の世界で夢中になって美女たちのデッサンを始める。そしてある日、ふとした瞬間、同僚の女性・シャロンの美しさに心を奪われて…。

感想

面白いです。隠れた良作です。女性の胸がはだけたSEXYなパッケージデザインのため、もう少しイヤラシイ映画を想像しましたが、そんなことはなく、心にじわっと染み渡る良質なラブストーリーでした。

物語設定は、アダルトビデオの人気シリーズでもある「時間よ止まれ!」「もしも時間が止められたら」と同じです。

「フローズン・タイム」

© 2005 LEFT TURN FILMS/CASHBACK FILMS ALL RIGHTS RESERVED.

失恋により不眠症を患った主人公ベンが、突然、自分の周囲の時間を止められる能力者となります。

しかし、ここからがアダルトビデオとは違います。美大生である彼は、その能力を「女性を脱がせて絵を描く」ためだけに使います。

時間を止めて、女性の衣服をずらし、ひたすらスケッチする。スケッチが終わると、女性の衣服を戻し、時間を再開する。

「フローズン・タイム」

© 2005 LEFT TURN FILMS/CASHBACK FILMS ALL RIGHTS RESERVED.

静止画の世界なら、“美”を味わいやすい

幼いころから女性の裸体への興味は人一倍あるベンですが、彼はその偏執的な関心を「絵を描く」という創作活動で昇華しています。

彼にとって女性を描くということは、健康的な男性が女性を見てマスターベーションすると同じわけです。

写生=射精(ベンの場合)

そして、おそらくこの映画は自伝的要素のある作品であり、ショーン・エリス監督も同じ想いを抱いているのであろうと思います。

ショーン・エリス氏は、ヴォーグやハーパース・バザーなど一流ファッション誌で活躍するフォトグラファーであり、女性の美に魅せられ、女性を撮るプロフェッショナルです。

そして、彼が写真を撮り始めたのは11歳の時。11歳というのは、男子が性の目覚めを意識する一般的な年齢です。おそらく、エリス氏も性の目覚めと同時に女性の美に魅せられ、ひたすら女性の写真を撮り続けて来たのではないかと。

写真=射精(ショーン・エリスの場合)

そして、女性を美しく見せることに関して超一流のショーン・エリス氏が描いたこの映画も、単なるエロティシズムを超えた作品に仕上がっています。

「フローズン・タイム」

© 2005 LEFT TURN FILMS/CASHBACK FILMS ALL RIGHTS RESERVED.

ファッション写真が動き出したかのような美しく幻想的な映像、女性の美に魅せられた主人公ベン、そして、徐々に美しさを増していくヒロイン・シャロン。映像美とストーリーが見事に融合したオシャレで面白い作品です。ぜひ一度ご覧になってください。

R15+(15歳未満は観覧禁止)の作品ですが、男女の絡みがあるイヤラシイ映画ではありません。美大生の淡い恋心を描いた素敵なラブストーリーです。

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