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実在の殺人事件をモデルにした映画「凶悪」は、 ピエール瀧&リリー・フランキーの悪役ぶりが最高。

実在の殺人事件をモデルにした映画「凶悪」は、 ピエール瀧&リリー・フランキーの悪役ぶりが最高。映画

どうも、シマウタオウタオです。
今回の映画は、実在の殺人事件「上申書殺人事件」をモデルにした「凶悪」です。

本作は、R15+(15歳未満は観覧禁止)です。また15歳以上であっても、暴力シーンが多数ありますので、苦手な方の鑑賞はご遠慮ください。

今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

あらすじ

監督
白石和彌
製作総指揮
鳥羽乾二郎
十二村幹男
エグゼクティブプロデューサー
由里敬三
藤岡修
キャスト
山田孝之
ピエール瀧
リリー・フランキー
池脇千鶴
白川和子

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴くベストセラーノンフィクション「凶悪―ある死刑囚の告発」を映画化。史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた衝撃の問題作。

ある日、雑誌「明朝24」編集部に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。記者・藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るよう言われる。藤井が須藤から聞かされたのは、警察が知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者で「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。

須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くように依頼する。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。そして、藤井は裏付けを取るうちに事件にのめり込んでいく…。

感想

須藤の告白

©2013「凶悪」製作委員会


うーん、映画として面白いかと言えば微妙でした。ジャンルは社会派サスペンスですが、サスペンス的要素が乏しく、ハラハラドキドキが少ないです。特に山田孝之が演じた記者・藤井の調査シーンが退屈であり、途中で飽きてしまいました。ノンフィクション作品なので致し方ないと思いますが、もう少し演出に工夫があっても良かったかなと思います。

しかし、それを補ってあまりあるピエール瀧とリリー・フランキーの怪演。素晴らしいの一言です。キャラクターの強い二人の犯罪者を見事に演じ切り、殺人に関する回想シーンは見応えがあります。本業俳優ではない、ミュージシャンとマルチタレントのお二人の演技力に脱帽です。

ちなみに、冷酷な不動産ブローカー役を演じたリリー・フランキーは、ほぼ同時期に公開された「そして父になる」では、暖かな家庭の父親役を演じており、演技の振れ幅が話題となりました。

その一方、本業俳優である山田孝之と池脇千鶴は、あまり役柄にハマっていなかったように思います。お二人とも演技派で有名ですが、童顔で年齢よりも若く見え、認知症の母親に悩む家庭内のトラブルが伝わりづらかったです。もう少し年配の役者が夫婦を演じた方が物語に深みが出たかなと残念に感じます。

実在した凶悪事件と死刑囚の告白を映画化した本作品、ピエール瀧とリリー・フランキーの演技だけでも見る価値のある映画です。

特にリリー・フランキーの飄々としたサイコパスぶりは、罪悪感の欠如した犯罪者を見事に演じています。素でサイコパスなんじゃないかと疑ってしまうくらいです。ぜひ一度ご覧になってください。

上申書殺人事件とは、茨城県で発生した殺人事件。「上申書事件」「茨城上申書殺人事件」とも呼ばれる。死刑判決を受けて上訴中だった元暴力団組員の被告が、自分が関与した複数事件(殺人2件と死体遺棄1件)の上申書を提出。元暴力団組員が「先生」と慕っていた不動産ブローカーが3件の殺人事件の首謀者として告発された。元暴力団組員に取材を続けていた雑誌『新潮45』が2005年に報じたことによって、世間から大きく注目されるようになり、「先生」が関与した1つの殺人事件について刑事事件化した。

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