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押切蓮介の人気ホラー漫画を実写化した 「ミスミソウ」は、最強のトラウマ映画。

押切蓮介の人気ホラー漫画を実写化した 「ミスミソウ」は、最強のトラウマ映画。映画

どうも、シマウタオウタオです。

今回は、壮絶ないじめによる復讐劇を描いた映画「ミスミソウ」です。「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる人気漫画家・押切蓮介の代表作にして、トラウマ漫画として知られる同作を実写化した話題作です。

本作は、R15+(15歳未満は観覧禁止)です。また刃物を使った刺殺シーンなどがありますので、15歳以上であっても苦手な方の視聴はお控えください。

今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。

あらすじ

監督
内藤瑛亮
原作
押切蓮介
脚本
唯野未歩子
製作
安井邦好
新井重人
キャスト
山田杏奈
清水尋也
大谷凜香
大塚れな
中田青渚

「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる漫画家・押切蓮介の人気ホラー漫画を「ライチ☆光クラブ」の内藤瑛亮監督が実写化。閉鎖的な田舎に転校していじめの標的になった少女の運命を描く。

東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(山田杏奈)は”部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄(清水尋也)。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの女王的存在、小黒妙子(大谷凜香)の取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。

そしてある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆いつくす。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を落としてしまった。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する──。

やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子たちは春花に自殺するよう強要するが、それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪ったイジメっ子たちに己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが…。

厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。春花が選んだ道とは…。

感想

ものすごい映画です!

見終わった後は、鬱になり死にたくなるトラウマ映画でありながら、限りなく美しく、思春期の危うさを表現した最高の映画です!

ミスミソウ

© 押切蓮介/双葉社 © 2017「ミスミソウ」製作委員会

凄惨ないじめに怒りがこみ上げ、主人公春花を自殺に追い込もうとするシーンに胸糞悪くなり、雪原の中で臓物をまき散らす白と赤のコントラストは美しく、結末の余韻の悪さは死にたくなるほど後味が悪いです。

そして、未成熟な思春期の子どもたちの複雑に絡み合う想いと暴走する狂気。それを制御する大人の不在。廃校間近の閉鎖的な田舎の中学校。東京から越してきた美少女。すべてが、多感な中学生を暴走へと駆り立てる舞台装置として機能しています。

ミスミソウ

© 押切蓮介/双葉社 © 2017「ミスミソウ」製作委員会

原作漫画もトラウマ級に面白いですが、映画の方もトラウマ級に面白いです。むしろ、映画の方がラストに救いがなくて精神に堪えます。

そして、主演の山田杏奈の透明感がすごい。”雪の妖精”と見間違えるほどの美しさです。見事に雪原に溶け込み、流血シーンでは白と赤のコントラストを引き立てます。

ミスミソウ

© 押切蓮介/双葉社 © 2017「ミスミソウ」製作委員会

私が自信を持っておススメする最強の精神破壊(メンチサイド)ホラーです。あなたがどんなに元気であっても、見終わった後は必ず鬱になります。心の準備をしてからご覧になってください。

思春期というのは、甘酸っぱいだけではなく、一つ歯車が狂えば、暴走し狂気し、周囲を血で赤く染める「危険な時期」であると実感させてくれる最高の映画です。

ご興味のある方は、押切蓮介の原作漫画もご覧になってください。絵が苦手という方は多いでしょうが…(私もそうです)。

そして、主演の山田杏奈さん。可愛いです。注目の女優さんです。

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