どうも、シマウタオです。
今回のメンタルヘルス映画は、細川貂々のベストセラー・コミックエッセイを実写化した「ツレがうつになりまして。」です。
ドラマ化もされた人気漫画を佐々部清監督が映画化。2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」で夫婦を演じた宮崎あおいと堺雅人が、約2年半ぶりに強いきずなで結ばれた夫婦を演じて話題になりました。
今回も月額400円のAmazonプライム・ビデオで視聴しました。
あらすじ
- 監督
- 佐々部清
- 製作
- 黒澤満
木下直哉
重村博文
平城隆司 - キャスト
- 宮崎あおい
堺雅人
吹越満
津田寛治
犬塚弘
実写ドラマ化もされた細川貂々の人気コミックエッセイを、「半落ち」の佐々部清監督が映画化。NHK大河ドラマ「篤姫」でも共演し好評を博した宮崎あおいと堺雅人が、2年半ぶりに再び夫婦を演じたハートウォーミングな一作。
仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。
会社を辞めたツレは徐々に回復に向かい、ほっと一安心。そして、小さなつまずきのその先には…。
感想
面白いです。最高に泣ける映画です。うつ病に長い間苦しんだ私は、ひときわ感情移入してしまい号泣でした😭 是非うつ病に悩む当事者・ご家族の方に見て頂きたいです。宮崎あおいさんは本当に素敵な女優さんですね。
しかし、この映画が嫌いなうつ病当事者・ご家族の方もいらっしゃいます。その気持ちはよく分かります。
現実はこんなに甘くないです。誰もが、こんな恵まれた環境で闘病しているわけじゃないです。
すぐ辞めることの出来る職場、優しくて朗らかな妻、理解があり遠くから見守ってくれる両親、子供はいない、庭付きの大きな一軒家…。
もう最高に恵まれた環境です。うつ病を治すための設定じゃないか、というくらいの環境です。
会社のストレスが原因の心因性うつなら、会社を辞めてこんな環境で療養すれば、それはすぐに快復するだろうに、と思っちゃいます。
しかし、現実にはこんなうつ病患者はほとんどいません。
会社を辞めたくても辞められない、子どもがいるから辞められない、ローンがあるから辞められない、責任感から辞められない、妻が辞めさせてくれない、支えてくれるパートナーがいない、両親に頼ることが出来ない、狭いアパート暮らし、独居老人、一次障害を原因とする二次障害でうつ病…。
これが現実です。そして、病気になって以前より幸せになれる人は、本当にまれです。
この映画の主人公ツレは、最高の環境と最高の幸運を持ち合わせた最高にハッピーなうつ病患者なんですよね。
現実のうつ病当事者・ご家族の方が、この映画を見て「こんな上手く行かねーよ!」と悪態をつきたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、それでもなお、私はこの映画を多くのうつ病当事者・ご家族の人に見て頂きたいです。
「苦しい時こそ、明るい物語に触れてください」
あなたの現実(リアル)に足りない物を、誰かの物語(ストーリー)で満たしてください。人間はそうやって未来を思い描き、現実を変える力を手にすることが出来ます。
それが、「物語の力」だと私は思います。
苦しくなったら途中で視聴を止めて構いませんので、ぜひ一度ご覧になってください。泣いて笑って、心がほっこりするおススメの映画です。
そして、日本アカデミー賞・優秀主演女優賞を獲得した宮崎あおいさんの演技は本当に素晴らしいです。見ているだけで心が温かくなり、セロトニンがあふれてきます😂
高崎晴子
高崎晴子
高崎晴子
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