睡眠障害を描いた小説まとめ

睡眠障害を描いた小説をまとめました。本探しのご参考にしてください。

用語説明睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態を言い、眠れない、睡眠時間が持続しない不眠症、過度に眠る過眠症があります。その状態が長期間続き、苦痛を伴ったり、社会的に問題を引き起こすようになれば精神障害となります。

彼女のアリア(森絵都)

不眠症に悩むぼくは、授業をさぼって旧校舎に行くと、ピアノを弾いている藤谷りえ子と出会った。バッハの「ゴルトベルグ変奏曲」にのって、二人の淡い思いがゆれていく。

白河夜船(吉本ばなな)

いつから私はひとりでいる時、こんなに眠るようになったのだろう―。植物状態の妻を持つ恋人との恋愛を続ける中で、最愛の親友しおりが死んだ。眠りはどんどん深く長くなり、うめられない淋しさが身にせまる。ぬけられない息苦しさを「夜」に投影し、生きて愛することのせつなさを、その歓びを描いた表題作「白河夜船」の他「夜と夜の旅人」「ある体験」の“眠り三部作”。定本決定版。


 

夢遊病者の死(江戸川乱歩)

夢遊病者の彦太郎は、知らず知らずに盗みを繰り返し、奉行先を首になる。十数年ぶりに戻った実家では、父親との仲がこじれる一方だ。ある日、父親が変死する。犯人は夢の中の彦太郎なのか…。自分が知らない自分への恐怖と闘う男の悲劇を描く表現作「夢遊病者の死」ほか、乱歩一流の「奇妙な味」を味わい尽くす14編の傑作を収録。

眠い町(小川未明・堀越千秋)

1921(大正10)年発行の童話集に収録された作品。 その後の童話集にも度々収録される未明の名作の一つ。 未明の作風である、童話に紛れ込む鋭い風刺が光る作品。 一人の少年の不思議な旅の体験を通して、人間と自然の関係について 考えさせられる内容となっている。

ねむり姫(澁澤龍彦)

ねむれる森の美女さながら永いねむりについてしまった美しく幼ない姫に魅入られるかのごとく数奇な運命をたどる腹違いのひとりの童子―中世の京の都を舞台にくり広げられる男と女の不可思議な生涯を物語る「ねむり姫」ほか、実母の生んだ牝狐を愛し命を奪われてしまう男の物語「狐媚記」など、古今東西の典籍を下敷きに構築されたあやかしの物語六篇。

自動起床装置(辺見庸)

聡とぼくは仮眠室の「起こし屋」。昼間の毒気を吐きながら、養分を貪るように眠るモーレツ社員たちを、うまく目覚めへと導くのが仕事だ。ところがある日、自動起床装置が導入された…。眠りという前人未到の領域から、現代文明の衰弱を衝いた芥川賞受賞作。カンボジアの戦場への旅を描く「迷い旅」を併録。

ねむり(村上春樹)

覚醒する新世界。目覚めつづける女の不定形な日常を描いた短編『眠り』が、21年ぶりの“ヴァージョンアップ”を経ていま再生する―ドイツ語版イラストレーション、日本版のためのあとがきを収録した、村上世界の新しい「かたち」。

リップ・ヴァン・ウィンクル(ワシントン・アーヴィング)

アーヴィングがオランダ人移民の伝説を基にして書き上げたものであり、まさに「アメリカ版浦島太郎」と言うべきものである。「主人公にとってはいくらも経っていないのに、世間ではいつの間にか長い時が過ぎ去っていた」という基本的な筋の類似性から、「西洋浦島」とも呼ばれている。森鴎外によって翻訳された時は、『新世界の浦島』(『新浦島』)という邦題がつけられた。

不眠症(スティーヴン・キング)

不眠症に苦しむ老人ラルフが朦朧とした中で見た不気味な医者。それを前兆に、邪悪な何かが迫り来る―街を憎悪の色で染めながら。壮大な構想で描く“邪悪”との戦い。老人版『IT』。

ねむい(アントン・チェーホフ)

ロシアを代表する劇作家にして、ユーモアと諷刺に富んだ短編小説の名手、アントン・チェーホフの短編小説を神西清が翻訳したもの。原作は「ペテルブルグ新聞」(1888年)に発表。住み込みで働く13歳の少女ワーリカは、あらゆる家事を1人でこなし毎日へとへと。さらには赤ん坊の夜泣きが彼女の睡眠を蝕んでいき……。過重な労働から壊れていく子供の心を描き、レフ・トルストイらによって評価された作品。

眠りの壁の彼方(H・P・ラヴクラフト)

私の脳裏に繰り返し浮かぶことがある。夢と、夢の属する形のない世界が、時として計り知れない意味を持つことについて、人類の大多数が立ち止まって思いを馳せることはあるのだろうかと…。施設でインターンを務める私のところへ、一人の患者が運ばれてくる。彼が寝ぼけて言うのは不思議な話ばかりだが、私はどうしても彼に何か知性を感じずにはいられない。そこで私は、大学時代に作った心を読み取る器械(失敗作)を 出してきて、ものの試しにつないでみることに……。宿望の精神伝達はやって来るのか…!?
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ばなうた編集部

ひきこもり、コミュ障、人見知り、メンヘラ、発達障害、無職、ニート、SNEPなど、社会に生きづらさを抱える人、友達がいない人、人生に思い悩む人を応援します。首都圏各地で毎週イベント開催。お役立ちコンテンツ発信中。お役所とは違ったゆるゆるな当事者視点で、面白くて楽しい、ドキドキワクワクあふれる社会参加を創造します。

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