アルコール依存症を描いた小説をまとめました。本探しのご参考にしてください。
用語説明アルコール依存症とは、薬物依存症のひとつで、お酒の飲み方(飲む量、飲むタイミング、飲む状況)を自らコントロールできなくなった状態を言います。患者は、アルコールによって身体を壊してしまったり、家族に迷惑をかけたり、事件・事故を起こして社会的信用を失ったりすることがあります。
今夜、すベてのバーで(中島らも)
薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。甘酸っぱく、すがすがしい香りがひろがり、それを一口ふくむと、口の中で冷たい玉がはじけるような・・・・・・。アルコールにとりつかれた男・小島容(いるる)が往き来する、幻覚の世界と妙に覚めた日常そして周囲の個性的な人々を描いた傑作長篇小説。吉川英治文学新人賞受賞作。
リービング・ラスベガス(ジョン・オブライエン)
若くしてアル中。男は全財産を酒に代え、ラスベガスを死に場所に選んだ。娼婦は情夫から逃れ、ラスベガスを仕事場に決めた。二人は必然的に出会い、明日のない、短いがゆえに純化された愛を生ききった。凍えるほどの熱情を、究極の愛の姿に昇華した、アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞映画原作。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。(鴨志田穣)
アルコール依存症で離婚。10回の吐血。再飲酒。ついにアルコール病棟に入院することになった、元戦場カメラマンの「僕」。そこで出会った個性的な面々との生活が、僕を変えた。うちに帰りたい―。依存症を克服し、愛する元妻、子供たちとの時間を取り戻したが、そこには悲しい現実が…。笑って泣ける私小説。
きらきらひかる(江國香織)
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは?傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。
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